目的遂行のために人一人殺せなくてどうする。
俺が誰だと思っているんだ。
物心がついてからは、異端者たちを殺してきた。
全ては家名を継ぐために。
だから今更、人一人くらい殺すことに何の躊躇いもない。
あの権力者を捕えるためには」、術式の完成、つまりは彼女の死と生き返るというプロセスが必要だった。
だから俺は彼女を殺したし、お前の存在も奪った。
全ては監視者であるというのに、禁忌を犯したあいつを裁くためだ。
もっとも、他意がなかったと断言はしないがな。
あいつは犠牲者なんだ。
あの女の妄想の犠牲。
だから統率者として俺があいつの面倒を看る。
道理だろう?
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バイト中に考えていた話(オリジ)。
大筋は決まったので、細かいところをちまちまと埋めていっています。
普通に男女の恋愛(とは少し違うけれど)の話です。