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「 My dearest vol.7(書きなおし) 」

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My dearest vol.7(書きなおし)

2012.02.15 Wednesday 01:25

宣言通り書きなおしました。
と言っても書きなおしたのは基本的に戦闘シーンだけで、他は細かいところ色々修正しています。一応誤字も修正したんですが、結構眠い時に書いたのか、私が読んでも何を言ってるんだって箇所が多々ありました。びっくりした。
戦闘シーン自体別によくはなってないでしょうが、前のよりは幾分かマシ…だといいな、と思います…。
例によって流血シーンありますのでご注意ください。


どうでもいい補足
ロックオンの使用している銃は、リボルバーは特に決めてませんが、自動式はコルトガバメント、小型銃はグロック19をイメージして書いています。リボルバーは本当適当で、まぁ、ガバメント使ってるくらいですしパイソンあたりでいいんじゃないかなーと。

 

 

 
第七話 ブラフ
 
 かつて住んでいたアパートは半年ほど前から廃墟としてここにある。住人は最早なく取り壊されるという噂を耳にした。古いものは壊される。ただそれだけの事実が刹那の心にはどんよりと圧し掛かる。だからこそ、刹那はこの場所を選んだ。
 刹那のいるのは三階建てアパートの一階。窓のガラスは割れ、蝶番の外れた扉は扉の役割を果たしていない。ただの四角い枠から流れ込んでくる冷たい夜風に、ひとつ深呼吸をする。そして風が共に運んできた足音に顔を上げた。
 
「見つけたぜ」
 
 狙撃手は正々堂々と正面から刹那の前に現れた。狙撃手がターゲットの目の前に現れるというのは如何なものか。そう考えて刹那は目の前の長身の男に問いかけた。
 
「俺に用があるのか」
「用があるのはむしろお前だろ?」
 
 軽く肩をすくめる男に、撒いた情報が正しく広まっていることを知り、頷く。しかし刹那の内心を知らないロックオンは、困ったように頭をかいた。
 
「俺の記憶が正しければ、数日前、お前は俺を庇って怪我してうちで治療したんだが」
「状況が変わった」
 
 そう。状況とは刻一刻と変化していくものだ。刹那は古くから使っている愛用のナイフを手に取った。ターゲットが少し身構える。
 
「状況、とは?」
「俺はあの時、お前が味方だから庇った。俺が庇わなければお前は俺以上に酷い傷を負っていたはずだ。それは組織にとって不利益だ」
「………それで?」
「だが今の俺にとってお前は親の仇でしかない」
 
 ロックオンは肩をすくめ、困ったような素振りを見せた。けれど碧色の瞳は熱を失い、真っ直ぐ刹那を射抜く。
 
「成程。立派な理由だ」
 
 揶揄されているわけではない。ただの感想だった。
 
「お前が仇であることを知って、現状のことを考えて、そして、過去のお前を想って、俺はひとつの結論を出した」
「ほう?」
「お前は俺の手で殺されることを望んだのだ、と」
 
 静寂の廃墟の中、突如として乾いた笑い声が響いた。心底おかしそうに、そして、自嘲するように、その男は笑った。
 
「はは――、なら、お前は俺を殺すべきだ。お前が導き出した答えは、お前にとっての真実だ。それにお前といた頃の俺が如何思っていたかなんて、今の俺には知る由もないからな!嗚呼、俺はお前に殺されることを望んだ。それが真実だ!」
 
 すっと笑いをひっこめた男は、ホルスターから銃を抜き銃口をこちらへと向けた。応じるように刹那も重心を低くし戦闘態勢をとる。
 
「ああ、お前が望むようにお前を――殺してやる」
「……やる気十分ってわけか。なら、殺し合おう。刹那」
 
 実に愉快そうにロックオンは笑うから、刹那もつられて口元に笑みを浮かべていた。
 
「…………」
「…………」
 
 空気が張り詰める。その瞬間に刹那は動いていた。
 腰のポーチから素早く投擲用ナイフを引き抜き、2本、目の前の男を目がけて投げた。狙うのは右手と右脚。まずは相手の武器と動きを封じる。しかしロックオンも死神の通り名を持つだけあって、僅かに右にステップして容易く攻撃を避けた。
 
「!」
 
 驚きに息を飲んだのは、けれど、刹那ではなかった。回避した後の着地点には既に、先程の攻撃に遅れて投擲されたナイフが向かっている。ロックオンの回避を読んでの一手だ。だがそれさえも彼ならば避けるであろうことを刹那は知っていた。だから、無理な回避で僅かに体勢が乱れたロックオンの元へ、間合いを詰める。丁度彼の死角となる場所から体を捻り、ナイフで喉元を引き裂く。
 ガキンと大きな音がした。渾身の力で振り下ろした刃は、ロックオンの手にしていたリボルバー式拳銃の銃身によって防がれていた。ぱき、と小さな音がする。ナイフの重い攻撃に銃身が悲鳴をあげているのだ。
 
「…これも、安くねぇんだぞ!」
 
 吠えた男の左手が動く。瞬時に危険だと本能的に悟った。刹那が素早く間合いを取ろうとしたのと、ロックオンが懐から銃身が短い携帯用の銃を取り出しトリガーを引くのはほぼ同時だった。
 
「……っ」
 
 ぎりぎりで回避した。上出来だと、左腕に裂傷を感じつつ思う。が、気を抜く暇はない。立て続けに放たれる銃弾に、刹那は更に間合いを取るように後ろに飛び退くしかなかった。やがて、背にひやりとした感触を感じる。壁だ。銃口が向けられる。今度は喰らい尽くすと言わんばかりの漆黒の穴に冷や汗が流れた。これ以上後ろには避けれない。ならばここから出ればいい。
 刹那は身を翻すとすぐ隣にあった、枠だけとなった窓から大通りへと身を躍らせた。しゃがんだまま素早く体勢を整えると、窓枠の奥にこちらを追って来るロックオンの姿をみとめ、残りの投擲用ナイフ全てを今しがた自分が出てきた窓へと投げ込んだ。手応えは――ない。
 立て続けに鳴り響いた銃声に、いったい何発の銃弾が放たれたのか分からない程だった。しかしその弾丸はどれも的確に投擲用ナイフの腹に命中し、あるものは軌道を変えられ空を裂き、あるものは床に叩きつけられた。一本くらいは当たるだろうと思っていた。推測が甘かった。
 ロックオンは窓枠に片手をかけると、ひらりと部屋から飛び出してくる。刹那は自分が呆然としていた事実に気付き、慌てて気を張り詰めナイフを構えようとした、が、即座に放たれた弾丸がナイフの柄に命中し、はね飛ばされた。
 
「っ」
 
 手の痺れを庇うように逆の手で押さえる、と、額に冷たい銃口が押しつけられた。
 
「まさか、これを使うことになるとはな」
 
 苦笑するロックオンの手に握られているのは、昔から愛用している大型自動拳銃だった。特に理由はないが、大事な場面でしか使わないと昔本人が言っていたその銃に、刹那は今になって命の危険性を感じた。
 だが、ここまでは全て計画通りだと、刹那は強く自分に言い聞かせる。むしろここからが本番なのだと。視野を広げろ。自分に命令する。暗い所にいたおかげで、夜目はきいている。だから、必ず見つけられる筈だと。
 
「……!」
 
 刹那はロックオンの背後に、物陰からこちらを狙う銃口の存在を認めた。何時かと同じ状況だ。だが、今回はこちらの思惑通りに事は進んでいる。怪我を負うようなへまはしない。
 刹那は突如ロックオンの腹に飛びかかり、体の全体重をかけて長身を押し倒した。完璧に不意を突かれた形となったロックオンは、ろくに抵抗も出来ぬまま地面にしたたかに体を打ちつける。そして刹那もまたバランスを崩し、ロックオンの腹の辺りに倒れこんだ。その二人の頭上を、消音装置を経て放たれた銃弾が闇を切り裂くように飛んでいく。
 
「何!?」
 
 動揺の声を上げたのは、ロックオンと襲撃者、はたしてどちらだったろう。刹那はそんなことを確認する余裕はなく、倒れた拍子にロックオンの手からこぼれた銃を拾い上げ、動揺してもたつく襲撃者の脚を狙って立て続けに5発撃ちこんだ。
 
「ぎゃぁああああ」
 
 何発かは外れたが、一発は確実に狙いを得た。
 襲撃者は身を翻すと脚を引きずりながら一目散に路地の方へと逃げ込んだ。
 
「逃がすか…!」
 
 刹那は銃を放り出し、脇目もふらず襲撃者の後を追った。
 襲撃者の侵入した路地は暫く一本道が続く。離れた場所から追いかけた刹那でも、すぐにその背を捉えることができた。怪我人と暗殺者との脚力勝負は程なくして決着を迎える。手を伸ばせば届きそうなほどまで接近すると、その背に肩からぶつかった。
 
「うああああああ」
 
 バランスを崩して襲撃者はその場に倒れ落ちた。刹那もまた足を止めると、男のすぐ傍に落ちた銃を拾い上げる。それに気付いた男は慌てて体を起こすとこちらに振り向いた。びくびくと体を震わせている。アレルヤの情報通り気弱で下っ端の構成員だ。
 
「た、助けて…!」
 
 命乞いをし、尻でずりずりと後ろへ下がっていく男に向かって、刹那はトリガーを引いた。
 
「ぎゃあああああああああ」
 
 狙い通り無事だった方の脚に銃弾が撃ち込まれ、男の悲鳴が轟く。
 
「動くな」
「あ……あぁあ……」
「こちらの質問に答えればこれ以上は何もしない」
 
 刹那は男のすぐ傍までやって来ると、男の額へと銃口を押しつけた。
 
「お前はどこの組織の人間だ」
「ひ、あ……××ファミリーだ……」
 
 それは以前ロックオンが関わり、そして罠にはめられた組織の名だった。
 下っ端だから少し傷めつければ案外すらすら喋るんじゃないかな、とのアレルヤの言葉を思い出したが、これはあまりにも簡単に口を割り過ぎではないだろうか。
 ともあれ都合はいいのだから、当初の予定通り情報を引き出すことに専念する。
 
「お前の狙いは?」
「ガ…ガキが、あ、あのスナイパー野郎、を殺るって噂を、た、確かめるために……」
「誰の指示だ」
「そ、それは……」
 
 流石の小心者も自分の上司の名前を出すには躊躇いがあるらしい。だから刹那は、銃口を僅か右下へと移動させる。
 
「俺はお前が喋れるのならお前の体がどうなろうと構わないが?」
 
 耳元に銃口を押しつけられると、男は、ひっ、と息を呑んだ。我ながらかなりの悪役だと思う。が、本で読んだ所によるともっと酷い拷問もあるし、この状況で一回撃ってから口を割らせるケースもあるのだから、これくらい可愛いものではなかろうか。
 
「どうする」
「言う! 言うから…!」
「…ならばもう一度訊く。誰の指図だ」
「……××だ」
 
 予想通りの名前に奥歯を噛みしめた。それは以前アレルヤから聞いた、ロックオンの後見人のようなことをしていた老人と敵対していた男の名だ。昨今の騒ぎの中で、今や例の組織の中でもボスに次ぐ力を持つという。
 
「そいつは今どこにいる」
「し、知らない!お、おれが、指示を、う、受けたのは、二日前なんだ…!」
 
 刹那がロックオンを殺すという噂をアレルヤを通じて流したのは三日前だ。
 
「あ、あの方も、やっと、あ、あいつを、殺せるじ、人材が現れたって、よろ、よろこんで、て。お、おおれに、その様子を、ちゃ、ちゃんと、確認し、しししてこいって」
「ロックオンを狙った理由は?お前の任務は監視だろう」
「て、てがら、を、たてられ、るるると、おも、おも…ご、ごめんなさいいいいいいいいのちだけはああああああ」
 
 五月蠅いなと目を細める。
 噂を流してから尾行がつくようになっていたことは知っていた。アレルヤと密に連絡を取った結果、この男の素性や性格なども知れて、刹那はこの作戦を立て、決行した。
 ロックオンを囮に使ったがそのことに関しては別に心配していない。こんな男に殺られるほどロックオンは弱くないし、いざとなれば自分が護ればいいだけだと思ったからだ。だから勿論刹那も本気でロックオンを殺そうとしていたわけではない。どれだけ危険な攻撃であろうと、全てロックオンならば避けられるものだった。何年も一緒に訓練したのだ。あの男の実力くらい把握している。
 刹那はロックオンにわざと追い詰められるよう仕向けた。それも、見通しのいい大通りで、だ。そうすればロックオンが勝利を確信した隙を突いて、この男は攻撃してくると思った。だから後は撃退すればいいだけだ。万が一のことも考えて、アレルヤに助力を依頼している。恐らく、その辺にいることだろう。
 それから刹那は二、三男から情報を引き出した後、男を解放した。
 
「いいか。このことは誰にも言うな。お前は真っ直ぐこの街を出て二度と戻って来るな。勝手なことをすればすぐに分かる。幸いこの仕事をしていたら金が入るからな、お前の監視兼処刑役くらい簡単に手配できた」
「やややっややくそくする。ぜぜぜたいにいいうううことききききます」
「行け」
 
 ブラフだったが、小心者の男を脅すには十分の効果があったようだ。銃口を下ろすと、男は一目散に(足を引きずりながらなのでゆったりとしたスピードではあったが)逃げ出した。
 刹那は息を吐き男の銃をその場に捨て、背後へと振り返った。そこには路地の壁に背を預けて、煙草を吸っているロックオンの姿がある。
 ロックオンはこちらを見ることなく、何かを投げてよこしてきた。受け取ってみれば、先程銃弾で弾かれた刹那のナイフだった。
 
「――つまり、俺を囮に使ったのか」
 
 低い音の問いかけに、刹那はただ沈黙した。しかしそれで相手には伝わったようで、ロックオンは苛立たしげに煙草の端を噛む。
 
「俺が仇って話も全部嘘かよ」
「それは本当だ」
「…なら、何故今お前は俺に敵意を向けない」
 
 暫し沈黙する。煙草の火がじわじわと灰を吐きだしていく様を見つめた刹那は、視線を落としナイフの柄を撫でた。
 
「俺はお前を赦さない。だから、お前を殺さない」
「矛盾だ」
「いや、矛盾はしていない。俺は俺から逃げたお前を赦せないから、お前の望み通り殺してやることはしない」
「……複雑な話だな、そりゃ。お前が俺を殺さないのなら、仇の事だけでなく、俺がお前を忘れていることをも含めたお前の怒りはどこへ行くんだ?」
「さあな」
 
 こればかりは刹那自身持て余しているのだから肩をすくめるしかない。
 
「少なくとも、お前を一度殺したところでは収まりきらない」
「執念深いな」
 
 誰の所為だ。言葉を飲みこみ、振り切るように頭を軽く振る。
 
「それより、お前も俺を殺しに来たのでは?」
「前いたところからお前を殺せば戻してやるなんて言われて、ほいほい食い付くわけないだろ。俺がお前を探していたのは別件だ。ま、あれだ。俺も今すぐ殺されてやるわけにはいかねぇし、抵抗するしかないだろ」
 
 言って、ロックオンは煙草を地面に落とすと足で火を踏みつぶした。それにしては随分乗り気だったな、という言葉を刹那はその煙草と一緒に消されたことにした。
 
「刹那。お前にひとつ訊きたいことがある」
「……何だ」
「俺はお前の名前を知りたい」
 
 不意にこちらに向けられた瞳を真正面から受け止めてしまった。己の失態に歯噛みし、けれど視線を逸らすことも許せず、半ば睨みつけるように男の碧の瞳を見上げた。
 
「何故、そんなものを知りたがる」
「俺は昔から名前なんてものに対して価値を見出していなかった。俺がお前に自分の本名を教えなかったのもその所為だろう」
 
 詫びるでもなく淡々と、ロックオンは事実だけを述べるように話す。ロックオンは以前刹那が、お前の名前も知らなかったと憤ったことを覚えていたらしい。それを一瞬でも喜んだ自分が酷く腹立たしい。この男の中に自分は存在するのだということに今更喜びを覚えるなんて。
 
「ならば、お前が俺の名前を欲する理由もないだろう」
「だが、以前の俺はお前の本名を知っていて、その名でお前を呼んだはずだ」
 
 もしかしたらロックオンは、失われた記憶を取り戻そうとしているのだろうか。そんな甘い考えが頭によぎる。そのきっかけとなる鍵を潰したのは刹那だ。刹那を忘れると決めたのはロックオンなのだから、と。拒絶したのは刹那だ。それなのに、取り戻すことを選ぶのだろうか、この男は。そして刹那もまたそれを、望むのだろうか。
 
「だから、教えてくれないか」
 
 刹那はぐっとナイフの柄を握りしめていた。これ以上言葉を交わしていたら、張り詰めた糸が途切れてしまう気がして、一刻も早くこの場から立ち去りたい衝動に駆られる。このロックオンは知らないだろうが、刹那にとってロックオンという存在は大きいのだ。昔も、今も。
 
「ソラン」
 
 少し離れた彼にも聞こえるような声で口早に言って、刹那は彼に背を向けた。これで話は終わりだ。出来ることならもう二度と会いたくないと思う。
 
「…ソラン」
 
 ぽつりと呟かれた声が酷く懐かしく刹那の中に響いて、余韻を引き裂くように、刹那はナイフを強く握りしめ力の限り横の壁に突き立てた。刃こぼれしつつもナイフは真っ直ぐ古びた壁に突き刺さる。引き抜くことはしなかった。
 
+++
 
 誰もいなくなった路地で、壁に突き立てられたナイフを引き抜き、男は懐かしむようにその刃の表面を撫でた。古く、使いこまれたナイフだ。その事実に男は笑みを浮かべ、柄に唇で触れた。
 
「馬鹿な奴だ」
 
 男は呟く。ナイフ片手に彼の去っていた方角を見て、目を細める。
 
「逃げられると思ってんのかよ」
 
 今更。
 男は嗤った。それは酷く、酷く、歪んだ笑みだった。
 
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