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「 理不尽 」

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2025.01.23 Thursday 07:08

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理不尽

2009.07.25 Saturday 16:51

インテのサークルカットに文字入れるの忘れたなぁと今更ながらに思い出してへこみます。
早朝に寝ぼけながら申し込みはするもんじゃない…。
あの時は血の気が引いた。

何か唐突にニル刹が書きたくなったので書きました。
義兄弟な感じの現パロ。
美坂は刹那が眠る話が好きで仕方がないらしい。
熟睡は安心してないとできないから、云々で、好きです(まて
眠い&テスト中&よく解らないテンションで書きましたので、相変わらずよく解らない話です。
一応、暑さにはやられてないです。
やられてたらもっと危ないの書いたと思います(ぇ)

背中に感じるぬくもりに、手に持っていた本の文字かかすれてくる。昨日は何時に寝ただろう。そんなに遅い時間じゃなかったはずなのに。こくりこくりと船を漕ぎながら、無意識に文字を追う。頭に入りはしないのに。

「――――」

不意に聴こえてきた声に、耳を澄ませる。一言も聞き逃さないように。昔からしていた習慣。誰の声も、ひとつたりとも取りこぼさないようにと。

「――――」

耳慣れた言語が少しの抑揚をつけて紡がれる。会話と言うよりは独りよがりな、独りごとと言うには詩的な、音の羅列。ああ唄か、と気づいたころには重い瞼に誘われて、文字は遠くへ消えていた。

「――――」

続く旋律。甘く優しく響く声。安心する。安堵する。昔から大好きな声。
にーる、と、ぽつりとこぼしたら、不意に声は止んだ。

「ん? どうした」

ん、とひとつ応えるけれど、続く言葉は紡がれない。せつなーと、呼ばれるけれど、ん、と小さく返すだけ。それ以上は、ふわふわとした現状では、どうあがいても言葉にはならなくて。
身を包む不思議な感触に溺れるように、背後の背中へともたれかかる。
くすくすと小さな笑い声が聞こえる。お子様だなぁなんて失言もあったが、反論する気力もなく、むにゃむにゃと意味をなさない声が出るばかり。

「お前明日テストだろー? 勉強しなくていいのか」
「…ぃぃ」
「仕方ない奴だなぁ」

呆れたように、けれどあたたかみのある声で笑って、再びニールはあの唄を紡ぎ始めた。

「――――」

そう言えばこれは子守唄だったと、思い出した頃には意識は呑まれ。


翌日、何故起こさなかったと大激怒したことは言うまでもない。


―――――――――

ちょっと理不尽な刹那
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