エリザベス ゴールデンエイジ
前作無かったからこっちから見た。
以前、終盤だけ見たことはあったんだけど通してみると女王たって人だし女だなーと思った。
それと同じくらい孤独なんだなって。
誰にも心を許してはいけないと自分を律しているのかなとか。だけど、理想と現実は食い違って。
これまで二冊くらいスコットランド女王メアリーに関する物語を読んだことがあったんだけど、どちらもエリザベスの心境は語られていなくって、今回の映画はやっぱそういう反応するのかーという感じ。
スペイン艦隊に焼き打ち船突っ込んだのはビックリした。
船を飛び降りて川を泳ぐ馬が印象的。
ラストの私は英国民の母(意訳)の独白部分に震えた。
エリザベス
正直二作目より断然こっちの方が面白かった気がする。そして分かりやすかった(私に理解力が足りないのは知っている)。
処女王って処女じゃなかったんだ、という衝撃。
最初から機械みたいな人間がいるわけじゃない、というのがこの話を通して一番感じたこと。
恋人もいて縁談の話も沢山あって、裏切られて…と。
自分への戒めの為に生かすという台詞の裏にはそれ以外の情もあったんじゃないかと深読みして(忠実がどうなのかは知らん)。
ウォルシンガムカッコいいよウォルシンガム!
じいさんなのに!
権力争いの話はちょっと好きなのでわくわくして見てた。
フランスの王子がドレス着始めた時は如何しようかと思った。そして某髭を思い出して、あーってなった。謎。
王子がハーレム築いていて、やっぱフランスって色が多い国なのかしらとか思ったりなかったり。
女王が髪を切るシーンで、彼女は女であることを捨てたのかと思うと共に、だから続編では髪が短かったのかと納得。
ラストの女王が、「I am married to England」といったシーンが凄く好き。
英語+字幕で見ていたので、日本語じゃなくて英語で来てたのがよかったなーと。
吹き替えで「イギリス」って言ってんのか「イングランド」って言ってんのかは分からないけど、Englandって言葉がいいなって。ちょっと私が言いたいことのニュアンス伝わりにくいだろうけど。
女王が死の間際「ロバート」の名を口にしたとか、という字幕にちょっと感動したりもした。
ジャンヌダルク
聖女が聖女として最初から認められるわけがないとは思っていて、ある程度の覚悟を挑んで見ていたんだけど、周囲の視線が徐々に変わっていくこととか、「神」を最重要視しているところとか文化の違いだなーとか。
初めて見たジャンヌが少女漫画の某ジャンヌだったので、凄く気高い女性という印象が強かった分、王大使に錯乱気味に迫っていったあのシーンはかなりの衝撃だった。
いきなり髪を剣で切り始めたシーンは凄く驚いて、最近私髪切る話ばっか見てる気がするって思った。
(1.FF9のダガー。2.TOAのルーク。3.上のエリザベス。4.これ)
神の御告げを聞いたからとやや暴走する彼女が印象強かった分、ラストの懺悔のシーンがこう…何と言うか……響いたというか、何かそんな、あれがあって。
砦を破った後、神が「何故私をこんな風にする」云々の後のジャンヌの錯乱はきっと、「フランス国民の血を流さないためにイングランドを撃退する→撃退成功=イングランド人の血が流れる→こんなに多くの人の血を流すつもりじゃなかった!」とかなんだろうなと。英雄目指すドラマなりアニメなりではよく見られるあれだよね。
ジャンヌがイングランド軍を撤退させた時、何でああもあっさりイングランドが撤退したのか描いてほしかった。良く分からんかった…。
ラスト3,40分はやりきれなかった。
フランス国王からしてみればジャンヌはもう必要ない。イングランド国民はジャンヌに憎しみを抱いている。戦争を訴えるにつれ仲間に見捨てられていく。
英雄の末路ってこんなものか、と思って。
宗教裁判でローマ側があんまり関わりたくないって色を鮮明にし、更にジャンヌを騙して自分たちの保身を守った辺りはこういうやつら地獄に落ちんじゃね?と思った。ドラマとかでもよくああいった聖職者はいるよね。
判決は最後に下すものだといった神父(?)が兵士に捕らえられたのは印象的。「ここはイングランド領だ!」
最後のジャンヌの懺悔を聞いたじいさんは「もう1人のジャンヌ」という捉え方をしていたので(ジャンヌが頭の中で葛藤しているイメージだった)、「お前の罪を許す」って言ったシーンであれ?となった。もしかしたらあれは本当の神を意味していのかなって。
だからこそ、もうすぐ解放されるって言ってたのかなとか。
解放=死=神の救い、だったのかと思うとちょいやりきれない感じがするんだけど、それは神を崇拝する人としない人との考え方の違いなんだろうか。
そう考えると、戴冠式後神が何の御告げもしなかったのは、御許へ還って来るのを待っていたのかもしれないなとか邪推してみる。解釈は自由だ。
この映画って結構グロイシーンとか平気でやってたけど、やっぱり一番はジャンヌ役の朴さんの熱演だと思う。
朴さんは少年声合うけど、こういう強い女性も合ってると思う。好き。
後半あたりからずっと仏英妄想していたなんて、言えない…。
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