本当は解っているくせに、馬鹿な子だねぇ
突発的に思いついた台詞。どっかで使いたいからメモメモ。
少女の記憶は欠けている。
少女は『大切な人』の記憶を留めておけない。
大切だと、好きだと感じた瞬間、少女の中からその人の記憶はすべて消えてしまう。
だから親兄弟のいない少女は、気味悪がられ、薄暗いスラムを転々としていた。
優しくしてくれた人もいたかもしれない。
好きになってくれた人もいたかもしれない。
でも、何度も忘れて、その人の許を離れようとする私を、留めておいてくれる人はいなかったみたい。
哀しい? そんなことないよ。
だって私にとってはそれが普通なんだもの。
だから私は独りで生きて、独りで死んでいくの。
いつか貴方の魂は主の身元へ還ります。だから貴方は独りではなくなるのですよ。だからそれまで懸命に生き続けなさい。
神父様が私に言ったの。だから私はそうしているだけ。
それだけよ。
唐突に思いついたネタ。
書くのは楽しそうだけれど、恐ろしく難しそう。
記憶の消えるボーダーとか、『相手』との絡みとか、展開とか、その後とか。
救済が恐ろしく難しそう。
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