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超個人的ブログ。注意事項は必読です。

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性・2

2011.08.03 Wednesday 00:26

この話において、2人の名前は果たして登場するのだろうかと不安になってきた1話です。
刹那は出る、はず、なんだけど……。
この話がDeath Forestを冠していた時もそうですが、静かに流れていく物語というのがテーマのひとつにあって、基本的にあんまり波の無いのろんとした話です。
でもだからと言ってほのぼのってわけじゃなくて、結構どろっとした部分を持っていたりする。

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第一話・1

性・1

2011.08.02 Tuesday 02:39

エア新刊やってみたいなーと思って書き始めました。
エア新刊ゆうても、〆切決めただけのただの長編小説です。
以前公開していたロクティのDeath Forestをロク刹に改編したもの。
設定もちょこちょこ違うはず。
ハッピーエンドにするかビターエンドにするかはまだ悩み中。
ちなみにタイトルは「せい」じゃなくて「さが」です。

プロローグでは2人とも名前出ていないんですが、旅人がロックオンで少年が刹那です。

プロローグ

基本ずっと27時間テレビ見てた週末

2011.07.24 Sunday 23:12

大体票を頂いた分くらいは書いたかなー?と思っていますが、どうなんでしょう。
アンケ設置した時期とか書き始めた時期とか全く覚えていないのであれなんですが。
この前試しに数えてみたんだけど、その時点で何票あって、後何本!と言っているのか分からないからどうしようもなかった。
最近何かこう気持ち的にしんどかったので、そんな感じの文章になっているなぁとは思います。自覚はしている。
更に、この前あげたのとは別のオリジ小説が佳境に入って来て、丁度色々かなり辛い部分なのでそれにも気持ちが引っ張られているような気がしなくもない。というかする。
最近イライラしっぱなしだけど、一生懸命だらだらと生存していますよー。


ゲームの話でもしよう

甘え方(ニル刹)

2011.07.24 Sunday 00:28

一通りトレーニングが終わり、ロックオンは談話室でくつろいでいた。携帯端末が移すニュースを聞きながら、なかなか寝心地のいいソファに横になっていると少しではあるが日々の疲れが取れるような気がする。本来なら自室に戻ってベッドで寝た方がいいのだろうが、この後任務のための移動を控えており、そんな事をしている時間もない。
ふと、小さな機械音が耳に入った。視線を向けると、小柄なマイスターの姿。珍しいと内心呟いて、よ、と片手をあげて挨拶すれば、刹那はどこかほっとしたようだった。おや、と首を傾げる間にその子はこちらへやってくる。何か用事があって探していたのだろうかと、体を起こしてソファに座りなおす。
「どうかしたのか?刹那」
「……お前を探していた」
刹那は少しだけ不機嫌そうに目を細めて、ロックオンの隣へ腰を下ろす。珍しい。この子供が自らの意思でこんなにも近くに寄って来るなんて。
「俺に用事か?」
「移動まで時間があるな」
「あ、ああ」
「ならいい」
こくりと頷いて、刹那はぴたりと寄り添ったまま動かない。用事、があったんだよな、と不思議に思いながらも言葉にはしなかった。その言葉をかけたら、どうしてだか、この野生動物にも似た子供は一目散に逃げ出してしまうような気がしたのだ。
ふむ、とひじ掛けに片肘ついて、横目で刹那の様子をうかがう。ぼんやりとしながらも、気は抜いていない。下手に触りでもしたら放り投げられそうだ。
多分見た目よりも色々と考えているこの子のことだから、何らかの考えがあってのことなのだろう。それが何なのかロックオンには分からないけれど、刹那が満足ならばそれでいいだろう。そう結論付けて、目を閉じた。不思議と、この子供の隣は落ち着くのは事実だったから。

ピピピ。小さくなったのは電子端末。ジカン。ジカン。と今まで大人しくしていたハロが騒ぎ始める。それに意識が覚醒した。
「…時間か」
「ん。らしいな」
「分かった」
まだ意識が少々おぼろげなロックオンに比べ、先程とあまり変わりない様子で頷いて、刹那は立ちあがった。
「で、結局お前何だったんだ?」
もう訊いてもいいだろう。欠伸を噛み殺して伸びをして。振り返った刹那と視線が交差した。おや、と思う。刹那が少し挙動不審なように見えた。多分気のせいなのだろうけど。
「アレルヤに、疲れていると指摘された」
「そうか」
「疲れが残っている状態は任務に支障をきたす恐れがある。だから疲れを取る方法を訊ねた。そうすると、誰かに甘えてみるのはどうかと言われた」
「ん?ああ…?」
アレルヤの口からそんな言葉が出てくるのは少し不思議だったが、刹那はロックオンの様子など気にせず話を続ける。
「だが、甘えるとはどういうことなのか分からず、どうすればいいかと訊ねた。アレルヤは、好きな人の傍にいてはどうかと言った」
この時ばかりはアレルヤに心底同情した。この、ある意味純真無垢な少年の、それこそ純粋な問いかけに逐一答えるのはかなり気恥ずかしいものだっただろう。あのアレルヤのことだから平気だったという可能性も捨てきれないが。だが、本当に気にすべきはそこではないと、やや遅れて気がついた。
「え?お前、それで俺の所に来たのか?」
「?何か変だったか」
心底不思議そうに刹那は訊いてくる。変だったかと訊かれて、変だともそうじゃないともまともに答えられるものか。深い意味なんてないに違いない。多分。それでも、妙に照れてしまうのは、自分と同じものをこの子も受け取っていたのだろうかと思ったから。
この子の傍にいるのが心地よいとロックオンが感じるように、刹那もまた、ロックオンと同じように感じているのだとしたら。それは――
「……敵わねぇな、お前さんには」
わざとおどけた調子で言ってみたものの、刹那はきょとんとするだけ。無意識だったのか。その方が性質が悪いが。
「俺も、お前といると落ち着く」
「そうか」
こくりと頷いて刹那はそのまま部屋を出て行った。床でころころぴょんぴょん動き回るハロが、ジカン。ジカン。と騒いでいたが、どうしても相手をしてやる気分にならなくて、ロックオンは片手で目元を多い、ぐったりとソファの背にもたれかかった。
あの子にはどうあっても勝てそうにない。

死ぬことよりも恐いこと(総一)

2011.07.18 Monday 07:35

 暗い冬の海が好きだった。
凍てつくような寒さの中、防寒具を脱ぎ捨てて、着慣れてしまった制服のまま、一歩一歩と波打ち際に足を向ける。さらさらとした砂の感触がやがて水気を帯びて、湿った砂のじゃりっとした感触へと変わっていく。冷たい、と感じる心はどこかに置き忘れて、呆けたように灰色の水面を見つめたまま水の中へと沈んでいく。冬の海に、しかもこんな恰好で。正気の沙汰ではないと人は言うだろうが、あいにくここにはただ1人がいるのみで、口煩い他人はいなかった。もし遠目か、もしくは島の何処をも映すカメラに捉えられていたら、一騒動になるのだろうかと、他人事のように考える。
どんどん足を進めて行ったら、もう胸元にまで水中に埋まってしまった。ぐっしょりと水を含んだ服が少し重いような気もする。これさえも切り落として、後ろへと置いて行ってしまえたなら。
ふと、背後へと視線を向けた。冬のどんよりとした曇り空の下にある故郷は、けれど何故かぬくもりに包まれているような気がして、目を細めた。眩しい。
「一騎」
呼ばれた。気のせいじゃない。声がした。力強い声が、呼ぶ。この身を呼び起こす。
一度目を閉じて、もう一度開いて見たら、一気に意識が覚醒した。すると、唐突に体が重くなって、全身を寒気が包んだ。先程までは何も感じず進めたのに、もうこれ以上進めない。
「もう、いいだろう」
「……ああ」
問いかけに頷いて、振り返ろうとしたら、かくんと体が傾いた。急に深くなっていた瀬に、捕らわれて、暗い海の中に、落ちる。
「一騎!」
焦ったような叫び声を聞いた気がしたけれど、体は海水の中に落ちて、包まれた。こぽこぽと口から酸素がこぼれていく。もがこうにも力が出なくて、ただ呆然と見上げた空は水面に遮られていたけれど、代わりに太陽の光を受け止めてキラキラと輝いていた。
「(何だ、全然暗くない)」
落胆したような、安堵したような、実に不思議な気分だった。不意に、光が震える。何事かと目を凝らしたら、こちらに向かって来る人影が見えた。それが誰なのか、なんて、考えるまでもない。一度目を閉じて笑う。大丈夫なのに。心配する必要なんてない。必ず、そこに還るから。だけど仕方ない。追って来たのなら手を伸ばさないと。力強いのにどこか頼りない、その指に触れた。
すぐさま海水から引きずり出されて、陸までズルズルと運ばれる。多分、少し怒ってる。
2人、冷たい砂浜に寝転んで、荒い呼吸を整えていた。先に回復したのは相手の方で、上体を起こすと濡れた髪をかきあげて、呆れたようにこちらを見下ろした。
「何をしているんだも前は」
多分、色んな言葉を呑みこんだ末の声なのだろうと、何となく、解る。
「…足が滑って」
「それで溺れかけたのか?僕がいなかったらどうするつもりだったんだ。第一、真冬の海に入るなんて……」
「……総士がいなかったら、そもそも入ろうとしなかった」
総士は小さく息を吐いた。
「そうだろうと思った」
見透かされていたことに少し驚いたけれど、それほど意外にも思わなかった。そう、言われる気がしたのだ。何となく。
体を起こす、目に映るのは灰色の海と灰色の空。
「戻るぞ」
立ちあがって、総士は言う。いつもと変わりなく。それに軽く肩をすくめると、不意に、視界が陰った。ぼんやりとかすれて、徐々に見えなくなっていく。
「総士?」
「どうした?一騎」
ふわりと、触れる。いつも冷たいてのひらは、今日ばかりは冷え切った体にじんわりと熱をもたらす。その手に自分の手を重ねて、目を閉じる。
「…………何でもないんだ。何でも」
「………ん?」
もう一度、この熱を失うことが途方もなく恐かった。それこそ、冬の海に独り溺れるよりずっと。ただ、それだけのことだった。










――――――――――――――――――――――――――
アンケで入っていたのでファフナーの総一。総士+一騎、のようにも見えるかもしれない。だってほら原作があれだから。
ファフナーを出すのはこれが初めてだと思うのですが……既出…ではないですよね…?
映画見た直後くらいに書いたものですが、何時頃の話なのかは特に決めていないです。
小説版で一騎が冬の海が好きだと言っていたようないなかったような。小説版の雰囲気を真似たというか意識した感じになっているようにも思うのですが、何しろ最後に読んだのが去年なのではっきりしないです。
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